Kocco’s blog

イギリス生活、美術教師、ロックダウン、妊娠

2020-01-01から1年間の記事一覧

20th Century woman

20th Century womanという映画を見た。シングルマザーと15歳の男の子と彼らの営むシェアハウスに住む住人たちとのお話。登場人物それぞれの年齢ギャップと関わり方が面白かった。息子のガールフレンドが家に出入りして住み着いたり、住人の1人で20代半ばのフ…

天井事件

予定日まで後少し,,大切な友人2人の声を聞くことができた。1人は東京、1人はアムステルダム。以前は簡単に会えていたのに、毎回キャッチアップするたびに前回よりも変化していっていた相手の日常と変わらないトーンで言葉を交わせる仲と毎度の電話は本当にい…

予定日まであと4日、受け継がれるミトコンドリア。

予定日まで後4日。骨盤やふくらはぎなど14キロ近く増えた体重を支えるために身体全身が懸命に働いているのがわかる。人間の身体はとても不思議だ。女性の身体は生命を作り出すパワーの源、ミトコンドリアが卵子の中にある。これは代々女性から女性に受け継が…

ハッピーバースデー。

私の誕生日は数字の始まりの1と終わりの9がInfinityの象徴でもある8が先頭にある。始まりと終わりが繰り返される、そんな意味もひそかに持っているらしい私の誕生日。 朝目が覚めていつもよりヘンリーがベットから早く出た。それはとても珍しいことで少し特…

猫は突然やってくる

猫は突然やってくる。 ヘンリーのお母さんと姪っ子のマチちゃんがドライブに出かけた日のこと。 道路に子猫が横たわっていた。身体には虎のような縞模様。とっても華奢で美しい子猫ちゃんだ。 しかしスコットランドにわずか40匹弱しかいないワイルドキャット…

シンプルに覆いかぶせた英語

スコットランドに到着したのは3月末のこと。ボリス・ジョンソンの“ステイホーム”のアナウンスと同時にイングランドとスコットランドの境界線を越え、パートナーの実家があるスコットランドはアンガス地方へ到着。コロナが流行が騒がれるロンドンと妊娠してい…

母との再会

母が東京からやってきた。 私とヘンリーの母、テリルさんは児童小説で一躍有名になったEnidという女性の映画を見ながらエディンバラ空港にはるばる日本からやってくる母こずえさんを迎えに行ったヘンリーとヘンリーの父ギャビンさんと母の到着を待っていた。…

"I'm pregnant."

後数時間で母に会う。妊娠、出産を決めてからずっと遠くから支えてくれていた。 妊娠が発覚した時、驚きと不安で涙が止まらなかった。 自分の身体に起きていることが信じられなかった。 両親に報告すると後日電話でお母さんは“お父さんと話しあったけれど、…

私は後数週間もすれば母になる。

私は後数週間もすれば母になる。ここにまだ綴れていない日々がたくさんある。 頭の中が追いつけていない気分のまま確かに時が緩やかに進んでいる。でももう何も怖くないとも思う。 28年間生きた。ところどころで下した決断も歩んできた道のりも全て自分が作…

私は後数週間もすれば母になる。

私は後数週間もすれば母になる。ここにまだ綴れていない日々がたくさんある。 頭の中が追いつけていない気分のまま確かに時が緩やかに進んでいる。でももう何も怖くないとも思う。 28年間生きた。ところどころで下した決断も歩んできた道のりも全て自分が作…

導かれているような彼女の人生の出来事

スタジオでの住み込み生活をはじめて毎日の一瞬一瞬が自分のストーリーの一場面のように感じることが多くなった。いいことも悪いことも起きるけれどそれは良し悪しを私個人のフィルターで測定しているだけ。世の中はいろんな人の起こしたアクションの元にス…

子供達の陶芸クラスで “警察呼ぶよ”

イギリスの子育ては住み込みでベビーシッターを雇うオウペアーというシステムがあることは以前の投稿でも書き込んだ。イギリスではベビーシッターをナニーと呼ぶことが多くナニーは住み込みの場合やパートのように時間を決められて母親に代わり子供のお世話…

同性愛、家族のあり方

スタジオには実に様々な人々が訪れた。午前中は家事や子育ての合間にクラフトに勤しみたい主婦たち、学校が終わる夕方には放課後のアートクラスに訪れる子供たち。職場体験の一環でスタジオを手伝うティーンたち、貸し出しているスペースには鍼療室や児童相…

オーナー、オリエルさんの生き方

働くケイトスタジオはウェストロンドンに拠点を構える美術学校/アートスタジオ。“Creative for All”のキャッチフレーズに込められたオーナー、オリエル氏の想いとは。私はそこで働く中で忘れられない日が幾度とあった。ここに書き留めておこうと思う。 油絵…

ロンドン到着 ー 美術学校/スタジオでの住み込み生活の始まり

車が動き出した。車窓に映る景色を眺め空港がある郊外から少しずつ都市部に近づくのがわかった。 (オリエルさん:以下A)—歳はいくつだっけ? —26歳です、もうすぐ27歳ですが。 —A: じゃあちょっとコッコの年下だわ!ついこの前までコッコの部屋に住んでた…

振り返ると

イギリスでのワーキングホリデー生活が始まったのは2018年7月。 26年間生まれ育った東京を出たことのなかった私はいつもどこかで慣れ親しんだ風景、目にうつる日常の外には一体どんな世界があるんだろう、今この瞬間、反対側の国の人は何をみているのかな、…

2020年の幕開け

2020年、年明け。彼の実家、スコットランドで新年を迎える。 初詣ならぬ初登り。彼のお父さんが車で連れてってくれた。 助手席には彼のお母さん。時々政治の話になり、もっと予備知識がないと英語でまともな発言もできないなあ。。なんて不甲斐ない思いが巡…