Kocco’s blog

イギリス生活、美術教師、ロックダウン、妊娠

母との再会

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母が東京からやってきた。

 

私とヘンリーの母、テリルさんは児童小説で一躍有名になったEnidという女性の映画を見ながらエディンバラ空港にはるばる日本からやってくる母こずえさんを迎えに行ったヘンリーとヘンリーの父ギャビンさんと母の到着を待っていた。1レーンずつあむ旅に前回会った母との日々を思い出して、急展開した人生について振り返っていた。ここからは進んでいくしかない、でも今までの出来事、ここまでの自分をしっかり描写したい、記録したいという気持ちが強くなって行った。日々は刻々と予定日に近づいていた。

 

私たちはどこに向かっていくの?ロックダウンが与えてくれたものは今までの家族とこれから作り出される家族の本当の絆を育む時間。

 

車のライトがフロントルームで編み物にふけっていた私たちを外から照らした。

 

“到着したみたい!”玄関を開けると荷物を抱え小さくなったような母が私のパートナーのヘンリーと英国紳士にドレスアップしたスーツ姿のギャビンさんに囲まれながら出てきた。比べてはいけないけれど並んでこちらに向かって歩いてくる誰よりも安心できるスタイルを持ったとびっきりの私のお母さんの登場だ。私のヒーロー!ここまできてもらって申し訳ないなという気持ちも込み上げてきた。

 

親は確実に歳を取っていく。私は家族の運命も変えてしまったのかもしれない。いつも心配をかけてばかり。小さくなった母親をいたわることしかできなかった。涙が溢れてしょうがなかった。